• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実績報告書

リン酸化サイクルを介したオートファゴソーム形成機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23890059
研究機関東京工業大学

研究代表者

荒木 保弘  東京工業大学, フロンティア研究機構, 助教 (60345254)

研究期間 (年度) 2011-08-24 – 2013-03-31
キーワードオートファジー / PI3キナーゼ / Vps34 / Atg14
研究概要

オートファジーは、タンパク質等の細胞質成分のみならず、オルガネラのような巨大な構造体を丸ごと分解する、真核生物に広く保存されたバルク分解システムである。
Vps34は生体膜リン脂質の一種、ホスファチジルイノシトール3リン酸(PI3P)を産出するPI3キナーゼである。 Vps34は、オートファジーに寄与するcomplex I(Vps15、Vps34、Atg6、Atg14)と、液胞酵素の輸送に寄与するcomplex II(Vps15、Vps34、Atg6、Vps38)の二つの複合体として存在する。しかし、両複合体が異なる機能を発揮する分子機構は不明であり、構成因子のより詳細な解析は必須である。
オートファゴソーム形成過程において最も初期に必要であるAtg1キナーゼの基質を探索する過程において、質量分析解析によりp25をVps34と免疫沈降で共沈される因子として同定した。このタンパク質はcomplex Iと共沈されるが、complex II特異的因子Vps38とは結合しないこと、飢餓に応答して、オートファゴソーム形成の場であるPASに局在することから、p25はcomplex I特異的構成因子であることが明らかとなった。p25欠失株ではオートファジー活性が低下し、複合体がAtg14/Atg6とVps34/Vps15の二つのサブコンプレックスに解離した。p25はAtg14とVps34/Vps15の両者にそのN末側領域を介して相互作用する。更なる生化学的解析により p25はC末側領域でホモ2量体化すること、この2量体がcomplex I形成に必須であることが判明した。これらの結果はp25の2量体がAtg14/Atg6とVps34/Vps15の間を繋ぎ止める役割を果たしていることを示唆する。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2012 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] オートファジーを長き眠りからめざめさせた酵母2012

    • 著者名/発表者名
      荒木保弘
    • 雑誌名

      ライフサイエンス 領域融合レビュー

      巻: e005 ページ: 1-10

    • DOI

      DOI: 10.7875/leading.author.1.e005

  • [学会発表] p25 is a novel component required for autophagy-specific PI3K complex integrity in yeast2012

    • 著者名/発表者名
      荒木保弘
    • 学会等名
      第35回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      福岡国際会議場・マリンメッセ福岡(福岡県)
    • 年月日
      20121211-20121214
  • [学会発表] Identification of a novel component required for autophagy-specific PI3K complex integrity in yeast2012

    • 著者名/発表者名
      Yasuhiro Araki
    • 学会等名
      The 6th International Symposium on Autophagy 2012
    • 発表場所
      Bankoku Shinyokan, Okinawa
    • 年月日
      20121028-20121101
  • [備考] 東京工業大学フロンティア研究機構大隅研究室

    • URL

      http://www.ohsumilab.aro.iri.titech.ac.jp/

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi