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2012 年度 実績報告書

歯肉増殖症歯肉におけるTNF-α変換酵素とそのインヒビターの役割

研究課題

研究課題/領域番号 23890062
研究機関新潟大学

研究代表者

阿部 大輔  新潟大学, 医歯学総合病院, 医員 (30609110)

研究期間 (年度) 2011-08-24 – 2013-03-31
キーワードカルシウム拮抗薬剤性歯肉増殖症 / TACE / TIMP-3 / qRTーPCR解析 / 免疫組織学的解析
研究概要

カルシウム拮抗薬剤性歯肉増殖症罹患歯肉中における、TNF-α converting enzyme (TACE)と、その特異的インヒビターであるTIMP-3のタンパク質発現解析、遺伝子発現解析を分子生物学的に解明する。また、その組織内局在について免疫組織化学にて明らかにし、薬剤性歯肉増殖症におけるTACEおよびTIMP-3の関与を究明することを目的とし、以下のように研究計画を実施した。1.試料採取 慢性歯周炎患者、及び歯肉増殖症患者各10名より、歯肉組織を採取した。2.qRT-PCR解析 採取した歯肉組織よりtotal RNAを抽出し、逆転写反応によりcDNAを合成した。TACE, TIMP-3, β-actinについて、特異的プライマーを用いてquantitative RT-PCR(qRT-PCR)解析を行った。得られた結果はβ-actinで補正し、comparative threshold cycles(Ct法)にて相対定量を行った。3.免疫組織学的解析 パラフィン包埋された組織をミクロトームにて5μmの厚さに薄切し、パラフィン連続切片を10枚ずつ作成した。TACE及びTIMP-3の免疫組織化学を行った。ヒト歯肉増殖症歯肉組織中、歯周炎歯肉組織中においてマクロファージ様細胞の細胞質内に、免疫陽性が認められた。4.結果の統計解析 慢性歯周炎と歯肉増殖症歯肉との比較で、TIMP-3は歯肉増殖症で有意に高く発現しており、TACEは、歯肉増殖症で高い傾向にあることを明らかにした。TIMP-3は歯肉組織の破壊をもたらす酵素の阻害という役割を有しており、歯肉増殖症で高く発現するという今回の結果は、TIMP-3による歯肉線維化の亢進が歯肉増殖症の病態であることを示唆した。また、TIMP-3とTACEの相互作用を明確にするためqRT-PCR解析及び免疫組織学的解析を進めていく予定である。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Gene and protein localisation of tumour necrosis factor (TNF)-α converting enzyme in gingival tissues from periodontitis patients with drug-induced gingival overgrowth.2012

    • 著者名/発表者名
      Takayuki Tomita
    • 学会等名
      EUROPERIO7
    • 発表場所
      Messe Wien Exhibition & Conference Center
    • 年月日
      20120606-20120609

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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