研究課題
研究活動スタート支援
口腔白板症の診断のもと当科にて生検による確定診断を行った症例で、病理組織学的に上皮異形成を認め、かつ3年以上の経過観察がされていた33例を対象にして、3年の経過観察期間で癌化した症例(ハイリスク群)と3年では癌化しなかった症例(対照群)に分けてTGFβシグナル関連分子CD109の陽性率を免疫組織学的に検討した。その結果、ハイリスク群のCD109陽性率が対照群と比べて有意に高い結果であった。また、舌扁平上皮癌臨床検体を使用した免疫組織学的解析にて、上皮内癌を含む高分化型および中分化型扁平上皮癌においてCD109およびKi-67の発現様式を検討したところ、両者の発現指数の間に正の相関を認めた。扁平上皮癌の組織診断においてCD109がKi-67同様に有用な診断マーカーとなる可能性が示唆された。
すべて 2012 2011
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)
Journal of Oral and Maxillofacial Surgery, Medicine, and Pathology
巻: Accepted 3
http://dx.doi.org/10.1016/j.ajoms.2012.10.002