研究概要 |
1)臨床検体75例におけるCCL2免疫染色 VHL変異を有する淡明型腎細胞癌症例ではVHL野生型に比べCCL2の発現増強を認めた。 現在、EphrinB2についても免疫染色を施行中である。 2)VHL変異型腎癌細胞株(786-O/A498)におけるEphrinB2およびccL2発現解析 VHL変異型腎癌細胞株(786-O/A498)に野生型VHLやHIFを発現したクローンを用いて、EphrinB2およびCCL2の発現について解析した。 EphrinB2に関して、VHL wild (786-O+VHL, A498+VHL)でその発現が抑制され、HIF wild (786-O HIE, A498+HIF)で発現増強していることが確認され、VH-dependent, HIF-ndependentに制御されていることが示唆された。 CCL2に関しても、VHL wild (786-O+VHL)でその発現が抑制され、HIF wild (786-O+HIF)で発現増強していることが確認され、VHL-dependent, HIF-independentに制御されていることが示唆された。現在、他の細胞株での解析を施行中である。 3)VHL変異型腎癌細胞株におけるEphrinB2およびCCL2発現抑制および強制発現による影響 CCL2高発現株(786-O)においてshort hairpin RNA (shRNA)を用いてCCL2発現抑制株を作成した。in vivoヌードマウス皮下移植モデルにより、腫瘍の増殖が抑制されることが確認された。 現在、CCL2強制発現株およびEphrinB2発現抑制株/強制発現株を作製中である。
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