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2012 年度 実績報告書

HIFを介さないVHL制御機構解析による腎癌に対する分子標的治療抵抗性の克服

研究課題

研究課題/領域番号 23890093
研究機関京都大学

研究代表者

山崎 俊成  京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00607749)

研究期間 (年度) 2011-08-24 – 2013-03-31
キーワード腎細胞癌 / CCL2
研究概要

1) 臨床検体47例におけるCCL2免疫染色:VHL変異を有する淡明型腎細胞癌症例ではVHL野生型に比べCCL2の発現が有意に高かった。
2) VHL変異型腎癌細胞株(786-O/UMRC2)におけるCCL2強制発現および発現抑制の影響:VHL変異型腎癌細胞株(786-O/UMRC2)に野生型VHLを発現したクローンで検討を行った。VHL変異型腎癌細胞株に野生型VHLを再導入するとCCL2発現は抑制された。さらに、CCL2強制発現および発現抑制細胞株を作製し、in vitroおよびin vivoでのCCL2機能の検討を行った。in vitroでは強制発現・発現抑制ともに細胞増殖能に変化を認めなかったが、in vivoにおいて強制発現では腫瘍増生および血管新生は増強され、発現抑制では腫瘍増生および血管新生が抑制された。
3) CCL2中和抗体による抗腫瘍効果の検証:CCL2を発現する786-O細胞株を用いてnude mouseに皮下xenograftを作製してCCL2中和抗体を投与したところ、CCL2中和抗体による抗腫瘍効果を認めた。さらに、より実臨床に近いモデルで検証するため、これまでに樹立した患者組織由来xenograftに対してにCCL2中和抗体を投与したところ、同様に抗腫瘍効果を認めた。
以上の結果より、進行性腎細胞癌に対するVHL-HIF-VEGFを標的とした既存の分子標的薬治療の効果が十分でない現状において、CCL2は腎細胞癌の血管新生と腫瘍増殖に関与しており、腎細胞癌に対する新規分子標的となる可能性が示唆された。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Tumor microvasculature with endothelial fenestrations in VHL null clear cell renal cell carcinomas as a potent target of anti-angiogenic therapy.2012

    • 著者名/発表者名
      Yamasaki T
    • 雑誌名

      Cancer Science

      巻: 11 ページ: 2027,2037

    • DOI

      doi: 10.1111/j.1349-7006.2012.02412.x.

    • 査読あり
  • [学会発表] 腎細胞癌に対する新規治療ターゲットとしてのCCL2の検討

    • 著者名/発表者名
      新垣隆一郎(山崎俊成)
    • 学会等名
      第22回泌尿器科分子・細胞研究会
    • 発表場所
      高知

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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