研究課題
in vivoでマウス扁平上皮癌細胞(NR-S1)または免疫原性の非常に強いマウス白血病細胞(LSTRA)を接種し担癌状態にしたマウスの脾臓から、脾細胞全画分を in vitroでB7.2の存在下で培養し細胞障害性T細胞(CTL)を誘導を試みたところ、CTL細胞障害テスト(DNA fragmentation assay)において、LSTRAに対しては高率にCTLを誘導することが証明出来た。一方NR-S1においては、CTLの誘導が充分に行えなかった。一因としては白血病細胞に比して扁平上皮癌細胞の免疫原性が低いことが考えられた。同じくB7.2と結合することにより免疫寛容を誘発すると考えられるCTLA-4に対して、それを無効化するために抗CTLA-4抗体を添加し、CTLの誘導増強を試みたが、本実験系ではCTLの誘導増強は認めなかった。これにより本系ではB7.2によるCD28への刺激がCTL誘導への主経路であると強く示唆された。また本系において、免疫を賦活する栄養剤を投与することによって抗腫瘍CTLが誘導増強できる可能性についても検討を重ねている。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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