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2012 年度 実績報告書

子宮内膜間質細胞脱落膜化に伴う遺伝子発現におけるエピジェネティクス調節機構の関与

研究課題

研究課題/領域番号 23890140
研究機関山口大学

研究代表者

田村 功  山口大学, 医学部附属病院, 助教 (40610663)

研究期間 (年度) 2011-08-24 – 2013-03-31
キーワード子宮内膜間質細胞 / 脱落膜化 / ヒストンアセチル化
研究概要

子宮内膜間質細胞(ESC)の落膜化によって特異的に発現が誘導される遺伝子であるIGFBP-1とPRLの発現に関するepigenetic調節機構について検討した。ESCの比較対照細胞として皮膚線維芽細胞(SFC)を用いた。ESCとSFCを培養したところ、ESCにおいてIGFBP-1、PRL mRNA発現はcAMPにより誘導されたが、SFCではPRLのみが誘導された。IGFBP-1 promoterは、ESCにおいて、SFCに比べ高アセチル化状態であった。PRLのpromoter領域については、両細胞間に差を認めなかった。これらの結果より、IGFBP-1promoterについては、ESCではヒストン高アセチル化のために、転写因子がpromoterに入り込み発現を誘導できる一方、SFCではヒストン低アセチル化のため、転写因子が入り込めずIGFBP-1発現が誘導されないと考えた。さらに、SFCに対してHDAC阻害剤を用いることでIGFBP-1promoterのヒストンアセチル化を誘導した上でcAMPを投与したところ、転写因子C/EBPβのpromoterへの結合とともにIGFBP-1 mRNA発現が誘導された。以上よりIGFBP-1 promoter領域のヒストンアセチル化がその発現誘導には重要な役割を果たしていると考えらえた。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Induction of IGFBP-1 expression by cAMP is associated with histone acetylation status of the promoter region in human endometrial stromal cells.2012

    • 著者名/発表者名
      Isao Tamura
    • 雑誌名

      Endocrinology

      巻: 153 ページ: 5612-5621

    • 査読あり
  • [学会発表] Induction of IGFBP-1 expression by cAMP is associated with histone acetylation status of the promoter region in human endometrial stromal cells2012

    • 著者名/発表者名
      Isao Tamura
    • 学会等名
      IFPA 2012 Hiroshima Meeting
    • 発表場所
      広島国際会議場(広島)
    • 年月日
      20120918-20120921
  • [学会発表] ヒト子宮内膜間質細胞 (ESC) の脱落膜化によって誘導されるIGFBP-1、PRL遺伝子発現におけるepigenetic調節機構の関与2012

    • 著者名/発表者名
      田村 功
    • 学会等名
      第30回日本受精着床学会総会
    • 発表場所
      大阪国際会議場(大阪)
    • 年月日
      20120830-20120831
  • [学会発表] ヒト子宮内膜間質細胞 (ESC) の脱落膜化によって誘導されるIGFBP-1、PRL遺伝子発現におけるepigenetic調節機構の関与2012

    • 著者名/発表者名
      田村 功
    • 学会等名
      第6回日本エピジェネティクス研究会
    • 発表場所
      学術総合センター(東京)
    • 年月日
      20120514-20120515

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公開日: 2014-07-24  

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