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2012 年度 実績報告書

BCL9/βカテニン転写複合体を標的とした新規抗大腸癌ペプチドの臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 23890169
研究機関札幌医科大学

研究代表者

高田 弘一  札幌医科大学, 医学部, 助教 (90398321)

研究期間 (年度) 2011-08-24 – 2013-03-31
キーワードBCL9
研究概要

大腸癌では,90 % 以上の症例で Wnt/β-カテニンシグナルが亢進していることが明らかにされている.しかし,残念ながら臨床応用されているWntシグナルをターゲットとした分子標的薬は存在しない.その理由の一つとして Wnt シグナルが正常幹細胞のホメオスターシスにも重要な役割を担っていることが挙げられる.申請者らは,β-カテニンに結合し,その転写活性を正に制御する BCL9 が大腸癌の細胞増殖,転移・浸潤,腫瘍血管新生に重要であることを明らかにしている (Mani M, Takada K, et al., Cancer Res, 2009).BCL9 は正常細胞に発現していないことから癌治療の標的分子として理想的である.BCL9 は,homology domain 2 (HD2) が形成する α-Helix を介して β-カテニンに結合する.申請者らは,HD2 の構造を模倣した Stabilized Alpha-Helix of BCL9 peptide (SAH-BCL9) を設計・合成し,SAH-BCL9 が Wnt/β-カテニン転写活性を特異的かつ効果的に阻害し,大腸癌細胞株の増殖を抑制するのみならず、大腸癌の浸潤・転移、血管新生を抑制することを明らかにした.SAH-BCL9 は BCL9/Wnt シグナルが活性化している大腸癌において新たな分子標的薬として有用である可能性が示唆された.

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] RFP2 downregulation decreases tumor cell growth in multiple myeloma through inhibition of NF Kappa B pathway and proteasome activity2013

    • 著者名/発表者名
      Gatt ME
    • 雑誌名

      British Journal of Haematology

      巻: 印刷中 ページ: -

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Targeted disruption of the BCL9/β-catenin complex inhibits oncogenic Wnt signaling.2012

    • 著者名/発表者名
      Takada Kohichi
    • 雑誌名

      Sci Transl Med

      巻: 22 ページ: 148ra117

    • DOI

      10.1126/scitranslmed.3003808

    • 査読あり
  • [学会発表] BCL9/β-catenin 転写複合体を標的とした新規大腸癌治療法の開発2012

    • 著者名/発表者名
      高田弘一
    • 学会等名
      第21回日本がん転移学会学術集会・総会
    • 発表場所
      広島
    • 年月日
      20120712-20120713

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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