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2012 年度 実績報告書

がん細胞における分化度と体内時計の相関関係の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23890180
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

梅村 康浩  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40612734)

研究期間 (年度) 2011-08-24 – 2013-03-31
キーワードがん / 体内時計 / ES細胞
研究概要

前年度において、正常細胞に比べて、ヒト神経芽腫では、時計遺伝子の概日リズムが大きく乱れている細胞株から、あまり乱れていない細胞株まで様々であることがわかった。前年度に概日リズム測定を行ったこれらのヒト神経芽腫細胞を使って、これまでに知られている時計遺伝子群の発現状態を定量PCR法によって調べた。その結果、調べたすべての細胞において、時計遺伝子群は通常の細胞と同程度に発現しており、概日リズム形成が阻害される機構は、時計遺伝子群の発現が阻害されるからではないということがわかった。これは、ES細胞やiPS細胞においても、時計遺伝子群が発現しているにもかかわらず、概日リズムを刻んでいないことと同じである。
さらに、Myc発現量と概日リズム形成度の関連を調べるために、ドキシサイクリンでMycを発現誘導できる安定発現細胞株を作製した。細胞は、時計遺伝子Per2の下流にルシフェラーゼレポーターをノックインしたマウス胎児線維芽細胞(MEF)を用い、これにドキシサイクリン誘導性Myc発現ベクターをゲノムに組み込んで、安定発現株を作製した。それには、トラスポゾンベースのベクターを用いた。光電子増倍管(PMT)を用いた多細胞レベルの観察と、冷却CCDカメラと顕微鏡を用いた1細胞レベルの観察を行った。概日リズム度を定量するために、スペクトル解析を行った。その結果、ドキシサイクリンによるMyc発現の急性誘導は、概日リズムには、ほとんど影響を与えないことがわかった。さらに、Myc発現の急性誘導によって、時計遺伝子群は、ほとんど変化していないことを定量PCR法により確認した。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Effect of cellular reprogramming factors on circadian molecular oscillation in mammals.2012

    • 著者名/発表者名
      Yasuhiro Umemura
    • 学会等名
      日本時間生物学会
    • 発表場所
      北海道大学学術交流会館 (北海道札幌市)
    • 年月日
      20120915-20120916
  • [学会発表] Effect of cellular reprogramming factors on circadian molecular oscillation in mammals.2012

    • 著者名/発表者名
      Yasuhiro Umemura
    • 学会等名
      Society of Research on Biological Rhythm
    • 発表場所
      Sandestin Golf and Beach Resort Destin (Florida, America)
    • 年月日
      20120516-25

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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