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2011 年度 実績報告書

TACSTD2タンパクによるクローディンタンパク分解抑制のメカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 23890182
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

中司 美奈  京都府立医科大学, 医学部付属病院, 研究員 (70614022)

キーワード膠様滴状角膜ジストロフィ / タイトジャンクション / TACSTD2 / CLDN1 / CLDN7
研究概要

最近の我々の研究によってTumor-Associated Calcium Signal Transducer 2(TACSTD2)タンパクはclaudin(CLDN)1とCLDN7タンパクと直接結合することが明らかとなり、TACSTD2はユビキチン・プロテアソーム系を介するタンパク分解からこれらを保護していることが示唆された。本研究ではこの研究成果を踏まえ、膠様滴状角膜ジストロフィの原因遺伝子であるTACSTD2について、CLDN1、7との結合部位を同定し、TACSTD2タンパクがユビキチン・プロテアソーム系を介するタンパク分解からCLDN1とCLDN7タンパクを保護しているメカニズムを分子レベルで解明することを目的とした。まず、TACSTD2タンパクのどの機能ドメインがCLDN1、CLDN7との結合に関わっているかを詳細に調べた。またTACSTD2タンパクの膜貫通ドメインのAxxxGモチーフについて、部位特異的変異導入によってアラニンとグリシンを片方または両方をバリンにアミノ酸置換してCLDN1、CLDN7との結合がどうなるかを検討した。結果、TACSTD2の細胞外ドメインのどの機能ドメインを欠失させてもCLDN7タンパクとの結合が阻害された。またTACSTD2タンパクの膜貫通ドメインのAxxxGモチーフのアラニンとグリシンの両方をアミノ酸置換させるとCLDN7との結合が脆弱になった。次にCLDN1とCLDN7のユビキチン化について調べた。予備検討ではCLDN1において、MG-132処理によってCLDN1タンパクの発現量が増加していることが認められたが、さらに詳細に検討した結果、CLDN1とCLDN7のユビキチン化が否定的であることが分かった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Two novel mutations of TACSTD2 found in three Japanese gelatinous drop-like corneal dystrophy families with their aberrant subcellular localization2011

    • 著者名/発表者名
      Nakatsukasa M, Kawasaki S, et.al.
    • 雑誌名

      Molecular Vision

      巻: 17 ページ: 965-970

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Amino Acid profiles in human tear fluids analyzed by high-performance liquid chromatography and electrospray ionization tandem mass spectrometry2011

    • 著者名/発表者名
      Nakatsukasa M, Sotozono C, et.al.
    • 雑誌名

      American Journal of Ophthalmology

      巻: 151 ページ: 799-808

    • DOI

      10.1016/j.ajo.2010.11.003

    • 査読あり

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公開日: 2013-06-26  

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