研究課題/領域番号 |
23890191
|
研究機関 | 高知県立大学 |
研究代表者 |
藤田 冬子 高知県立大学, 看護学部, 教授 (60612538)
|
キーワード | 介護者 / エンハンスメント / プログラム / 高齢者 / ファシリテーター |
研究概要 |
平成23年度は研究活動の初年度として、本研究で開発するファシリテーター養成プログラムのもとになる「介護者のためのエンハンスメント・プログラム」について、教育内容・教育方法・プログラム実施後の介護者による評価方法について検討し取りまとめた。また、病院及び在宅におけるファシリテーター養成プログラムの実行可能性を養成プログラムの内容に反映させるために、地域医療連携室で働くホスピスケア認定看護師と訪問看護ステーション所長である地域看護専門看護師にヒアリングを実施した。その結果、ファシリテーター養成プログラムの内容には、「介護者のためのエンハンスメント・プログラム」について計画していた教育内容・教育方法・プログラム実施後の介護者による評価方法に加えて、介護者や在宅療養の理解を促進させる項目が必要であることが明確となった。さらに、ファシリテーターが「介護者のためのエンハンスメント・プログラム」を実行するに当たり、対象となる介護者の募集や実施の場所についても検討し研究方法に含んでいくことが必要であることが明確となった。 これらのことから、平成23年度の研究活動によりファシリテーター養成プログラムの実行可能性を高めるための要素が明らかとなっており、研究と実践を循環が行われやすくなった。さらに、病院や在宅のなかで、具体的にどのようなフィールドがファシリテーター養成プログラムを実演する場に適するのかについても明確になったことは、それぞれの場に応じたプログラム内容を考えるうえで重要な示唆を得ることができたと言える。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
プログラム案作成は順調に進行している。しかし、実行可能性を確認し洗練化するための面接調査に先立ち行った、プログラム立案の実行可能性のヒアリングにおいて、面接調査前にプログラム案の修正および、臨床での実施における手順等の書類も必要であることが明らかとなったため、現在、修正中である。
|
今後の研究の推進方策 |
1.プログラム原案の修正をおこない、9月までに面接調査を終了しプログラム原案の洗練化を完了する 2.10月~12月にかけて、ファシリテーター養成のプログラムを実施する 3.ファシリテーター養成プログラムの受講修了者より、順次、プログラムの実施を依頼し、1月末までに実施を完了してもらう 4.2・3の結果をもとに「介護者のためのエンハンスメント・プログラムのファシリテーター養成プログラム(仮)を評価する
|