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2011 年度 実績報告書

メカノバイオロジーによる口腔乾燥症治療法の新開発

研究課題

研究課題/領域番号 23890195
研究機関九州歯科大学

研究代表者

近藤 祐介  九州歯科大学, 歯学部, 助教 (00611287)

キーワードメカノバイオロジー / 唾液腺 / AQP5 / NKCC1
研究概要

口腔乾燥症治療薬としてムスカリン性レセプター刺激薬が臨床応用されているが,十分に奏効しない症例も存在する.そこで申請者は上記治療薬に加え,温度刺激や浸透圧刺激といった物理刺激を組み合わせることにより唾液分泌量が上昇することを明らかにしてきた.本研究は,マウス顎下腺灌流モデルと蛍光免疫染色法およびウエスタンブロッティング法をそれぞれ組み合わせて新規実験モデルを確立し,これまで不明であった物理刺激の唾液腺膜タンパク質に及ぼす影響を解明し,さらにトランスジェニックマウスを用いた解析を加えることでメカノバイオロジーを利用した口腔乾燥症治療法の新開発を目指すものである.
まず、組織レベルでより詳細を解明するため,阻害薬やアンモニウムショック法を用いて実験を行った.その結果,低浸透圧下で唾液分泌が増加する現象にはNKCC1の機能上昇が,唾液腺機能の温度感受性には細胞内でのIP_3生成が関与していることが明らかになった.このことは,現在国際雑誌に投稿中である.その後,免疫組織学的手法を用いた膜タンパク質の局在変化について検討するため,新規実験モデルの構築を行った.これはマウス顎下腺灌流モデルを用いた低浸透圧環境下もしくは温度変化による唾液腺腺房細胞の膜タンパク質の局在変化を評価するものであり,抗体の選択,染色性の検討を行っている最中でいる。まずはNKCC1,AQP5について近日中に本実験を開始し,その後トランスジェニックマウスの使用を予定している.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

組織レベルでの解析についてはすでに論文投稿を投稿している。新規実験モデルの構築もほぼ完了しており今後データの蓄積を予定している。

今後の研究の推進方策

組織レベルでの解析で、低浸透圧環境下においてNKCC1の機能が上昇するといった結果が得られたことから、NKCC1の免疫組織学的解析をより詳細に行いたいと考えている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Hyper- and hypo-osmolarity on submandibular gland function2011

    • 著者名/発表者名
      Manami Kidokoro, Atsushi Imamura, Yusuke Kondo, Taro Mukaibo, Chihiro Masaki, Ryuji Hosokawa, Tetsuji Nakamoto
    • 学会等名
      第59回国際歯科研究学会日本部会総会・学術大会
    • 発表場所
      広島
    • 年月日
      20111008-20111009

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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