研究課題/領域番号 |
23890197
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研究機関 | 福岡県立大学 |
研究代表者 |
三並 めぐる 福岡県立大学, 看護学部, 講師 (20612948)
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キーワード | 養護教諭 / 災害 / 救急処置 / 学校外救急対応 / 教職員 / 児童生徒 |
研究概要 |
非常災害時に求められる養護教諭の役割と学校保健のセンター的役割としての保健室の多様な機能を明らかにするために、A県の小中学校に勤務する養護教諭を対象に独自の質問紙を作成し、アンケート調査を行った。 23年度は、養護教諭が学校外において体験した救急対応の具体的内容と現在の保健室の救急資材の備蓄状況および今後必要と考える資材や機器について調査した。また、勤務校の教諭や児童生徒が軽度、骨折、心肺蘇生などの救急対応がどの程度できると思うかなどについてめ内容を調査し分析した。 その結果、校外において最も多いけがの対応経験は、擦り傷83%であり、切り傷73%、打撲傷72%、捻挫70%、骨折62%、蜂刺され52%、脱臼31%、噛傷31%の救急対応を体験していた。疾患対応では、アレルギー疾患が55%、呼吸器疾患35%、ショック症状14%、心疾患10%、脳血管疾患4%、その他の病気の救急対応は45%であった。また、救急処置を必要とする軽度のけがと骨折などの中程度のけが、緊急性を要する心肺蘇生など重度状態の三つの救急対応別に対応ができると回答した割合は、養護教諭はそれぞれ83%、74%、83%、教諭64%、79%、55%、児童生徒は68%、25%、37%であった。万が一の時に必要とする救急処置対応が的確にできるためには、日頃から研修の機会を作り、その必要性が認識でききるとともに正確な観察や救急置技術が身についていることが重要である。また、児童生徒に対しては、自他の命を守れるために、骨折の対応や心肺蘇生を中心とした救急処置を学ぶ機会を推進する必要があることが明らかになった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現職養護教諭に対するアンケート調査を実施できた。
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今後の研究の推進方策 |
非常災害時には、養護教諭は学校内の唯一の医療保険の専門職としての的確で迅速な対応が求められる。そのために必要な知識と技術を高めることが重要であるために、教員養成課程で必要な取組について明らかにする。
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