本研究では、ジアゼパム投与によるモデルラットを作成した時のPAC1-R、CYP11A1 の遺伝子発現と変動を調べた。PAC1-R、CYP11A1 の遺伝子の発現については、ラットの唾液腺組織において存在が確認され、また、継続的にジアゼパムを投与されたラットの唾液腺組織において、PAC1-R、CYP11A1 の遺伝子量が増加したこと、その時の唾液分泌量が減少したことがわかった。これらの結果により、ラット唾液腺での PAC1-R、CYP11A1 での存在が証明され、ジアゼパムにより産生が促進されたことにより、ベンゾジアゼピン受容体の感受性および機能が修飾され、唾液分泌の抑制(ベンゾジアゼピン誘発性の口腔乾燥の発現)が起きたと考えられた。
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