【研究目的】 有職2型糖尿病患者が、仕事とセルフケアを両立させるために患者が独自に編み出している行動を明らかにするとともに、それら行動の活用性を患者教育において検討することを目的とする。 【方法】 研究デザインは、質問紙調査とインタビュー調査を使用したトライアンギュレーション。本調査では、質問紙調査100名、インタビュー調査20名を実施する予定である。 【23年度の目標・計画】 24年度に本調査を実施する予定であるため、23年度は、本調査に向け以下の目標をたてた。 1)質問紙とインタビューガイドの作成 2)パイロットスタディー(質問紙調査20名、インタビュー調査5名) 【23年度実施した内容】 先行研究を参考に、質問紙の原案を作成した後、糖尿病専門医・糖尿病療養指導士など糖尿病患者に関わっている医療職者の意見をもとに修正を加え、質問紙を作成した。既存の質問紙だけでは、患者が実際にどのような療養行動を実施しているのかが捉えにくい部分があったため、多様な意見を取り入れた質問紙の作成が必要であると考える。インタビューガイドにおいても、先行研究をもとに作成し、パイロットスタディーで実施したインタビューの結果を基に修正を加えている。 パイロットスタディーは、質問紙調査を予定通り20名に実施した。加えて、対象者に質問紙を提示し、回答が困難な個所がないか確認をした。インタビュー調査は、対象となる患者が外来患者であったこともあり、時間調整がつかず、現在1名のみ実施している。今後、追加データを取る予定である。
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