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2011 年度 実績報告書

中国人日本語学習者の格助詞ニの習得上の発達順序における日本語母語話者の影響

研究課題

研究課題/領域番号 23903005
研究機関福原学園九州女子大学

研究代表者

岡田 美穂  福原学園九州女子大学, 非常勤講師

キーワード発達順序 / 格助詞ニ格とデ格 / JSLとJFL
研究概要

1.研究目的
本研究は、存在場所ニ格の習得における日本語学習者の辿る発達順序で、存在場所ニ格と動作場所デ格との混同によるニ格の誤りが見られる発達過程の次には、どのような発達過程あるのかを明らかにすることを目的として、JSL環境、JFL環境の「中位レベル」の中国語を母語とする学習者を対象に調査を行った。
2.研究実施計画
(1)研究内容・方法
文献研究によって第2言語習得としての格助詞習得研究、認知言語学の観点を取り入れた研究、国語学における格助詞研究について把握した(図書購入)。
(2)調査
JSL環境では福岡市の九州産業大学、JFL環境では九州大学との協定校である中国の大連外国語大学を訪問し日本語教員の協力を得て調査を実施した。また、学習者がどのような基準で格助詞を用いているかについてインタビューを行った(日中辞書購入)。
(3)分析・結果
調査票のデータをパソコン(購入)に入力し分析を行った(データ入力人件費、統計処理関係図書購入)。
JSL、JFLの「中位レベル」に、存在場所ニ格を誤ってデ格とした誤答率と範囲限定デ格の正答率との間に正の有意な相関関係が見られたことから、学習者のニ格の習得において、存在場所ニ格と範囲限定デ格との混同によるニ格の誤りが見られる発達過程がある可能性があることが分かった。
(4)研究成果の発表
研究の成果は、2012年2月10日に韓国の仁川大学の「東アジア日本語・日本文化フォーラム」、同年2月18日に東京のお茶の水大学の「第二言語習得研究会関東大会」で発表した。
このような研究を重ね、今後もしも格助詞の発達過程の法則性が明らかにされ、その法則性を使った格助詞教授のより効率的なアプローチが開発されれば、日本語教育者の一助になると確信する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] JFL環境、JSL環境における中国語を母語とする学習者の存在場所につくニ格の習得過程2012

    • 著者名/発表者名
      岡田美穂
    • 学会等名
      第二言語習得研究会関東大会
    • 発表場所
      お茶の水大学
    • 年月日
      2012-02-18
  • [学会発表] 存在場所につくニ格の習得における学習環境の影響-中国語を母語とする日本語学習者の場合-2012

    • 著者名/発表者名
      岡田美穂
    • 学会等名
      東アジア日本語・日本文化フォーラム
    • 発表場所
      韓国仁川大学
    • 年月日
      2012-02-10

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公開日: 2013-06-25  

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