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2011 年度 実績報告書

肝臓病における血中ADAMTS13活性および抗原測定の意義

研究課題

研究課題/領域番号 23931017
研究機関東京大学

研究代表者

久米 幸夫  東京大学, 医学部附属病院, 臨床検査技師

キーワードADAMTS13 / 肝臓病
研究概要

ADAMTS13 (a disintegrin-like and metalloproteinase with thrombospondin type 1 motifs 13)は止血機構に関与するvon Willebrand因子(VWF)を特異的に切断する酵素(VWF-cleaving protease, VWF-CP)である。何らかの原因でADAMTS13活性が低下すると、・血液中に過剰のVWFが蓄積して血小板凝集による血栓を起こしやすくなり、血栓性血小板減少性紫斑病(TTP ; thrombotic thrombocytopenic purpura)を発症することが知られている。ADAMTS13は、主に肝臓の星細胞において産生されることが判明している。我々は、この点に着目し、星細胞が選択的に障害されるラットDimethylnitrosamine投与肝障害モデルにおいて血液中ADAMTS13活性が低下すること(発表済み)、および星細胞の増殖が見られるラット胆管結紮モデルでは血液中ADAMTS13活性が上昇することを見出している(発表済み)。しかし、活性測定法は測定が煩雑で測定に時間を要するなどの問題があり、臨床検査への導入には問題があった。そこで、ヒト肝障害において血液中ADA柵S13活性と、三菱〓学メディエンス社小野智子氏と共同研究により開発した自動分析装置で測定可能な血液中ADAMTS13抗原測定法(未発表)で、肝臓の星細胞の活性を反映する可能性や、人の肝障害マーカーとなりえるかについても合わせて検討をおこなった。(未発表)現状で脂肪肝の中でも炎症の強い非アルコール性脂肪肝炎で血中ADAMTS13が高い傾向があること、また、肝障害との関連は無いが、一般検診受診者における検討で、CRPなどの炎症所見との相関が得られている(未発表)。今後、さらに検討を加えていきたい。

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公開日: 2014-07-16  

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