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2011 年度 実績報告書

マクロピノサイトーシス誘導剤によるマイクログリア細胞の異常蓄積蛋白質除去法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23931025
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

竹内 誠  独立行政法人理化学研究所, 発生神経生物研究チーム, テクニカルスタッフI

キーワードマクロピノサイトーシス / マイクログリア細胞 / 異常蓄積蛋白質
研究概要

アルツハイマー型認知症のβ-アミロイドやパーキンソン病のα-シヌクレイン等の異常蓄積蛋白質は、それら疾患の原因とされている。研究代表者は神経突起伸長の抑制において反発性ガイダンス分子Sema3aがマクロピノサイトーシスという特殊なエンドサイトーシスを誘導する事を明らかにした。一方、マイクログリア細胞では可溶性β-アミロイドをマクロピノサイトーシスにて除去している事が報告されている。また、マイクログリア細胞にSema3aのレセプターの発現が報告されている。従って、Sema3aがマイクログリア細胞にマクロピノサイトーシスを誘導する可能性が考えられる。本研究ではマイクログリア細胞におけるマクロピノサイトーシスの誘導メカニズム解明と、その誘導剤による脳内異常蓄積蛋白質の除去法の開発を目的とした。
研究方法
Sema3aが誘導するマクロピノサイトーシスは高分子量の蛍光標識デキストランで可視化、定量が可能である。マウスマイクログリア細胞であるBV-2細胞を用いてSema3aによる蛍光デキストランの取り込みを検討した。また、マクロピノサイトーシス阻害剤であるアミロライドを用いて生理的役割を検討した。
研究成果
Sema3aによりマウスマイクログリア細胞株BV-2細胞に蛍光標識デキストランが取り込まれる事が分った。またマクロピノサイトーシス阻害剤であるEIPAにより、Sema3aによる蛍光標識デキストランの取り込みが減少する可能性を得た。以上の事から、Sema3aによるマイクログリア細胞へのマクロピノサイトーシスの誘導が確認でき、マイクログリア細胞による脳内異常蓄積蛋白質の除去の可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Syntaxin 1B suppresses macropinocytosis and semaphorin 3A-induced growth cone collapse2011

    • 著者名/発表者名
      Kabayama H, Takeuchi M, Taniguchi M, Tokushige N, Kozaki S, Mizutani A, Nakamura T, Mikoshiba K
    • 雑誌名

      The Journal of Neuroscience

      巻: 31 ページ: 7357-7364

    • 査読あり
  • [学会発表] シンタキシン1B調節性マクロピノサイトーシスを介したセマフォリン3Aによる成長円錐の退縮2011

    • 著者名/発表者名
      樺山博之, 竹内誠, 谷口雅彦, 徳重直子, 小崎俊司, 水谷顕洋, 中村健, 御子柴克彦
    • 学会等名
      第34回日本神経科学大会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜
    • 年月日
      20110914-20110917

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公開日: 2013-06-25  

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