研究課題/領域番号 |
23H00050
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
中島 上智 一橋大学, 経済研究所, 教授 (20962062)
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研究分担者 |
関根 敏隆 一橋大学, 大学院経済学研究科, 教授 (20894174)
服部 正純 一橋大学, 大学院経営管理研究科, 教授 (60768349)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 金融政策 |
研究実績の概要 |
2023年度は、計画していたテーマについて順調に各種の分析を進めた。 ①日本銀行の金融政策の変遷に関する事実整理については、RAと連携してクロノロジーの基礎となるデータを作成した。②金融政策が様々な資産価格に与える効果の検証については、各種資産価格の高頻度データを購入し、分析の基礎となるデータを作成した。③日本の企業のインフレ予想の分析について、他には類を見ない長期時系列の推計を行ったうえで、論文としてまとめ、公表した。また、金融政策の効果の検証に関連して、④日本のトレンドインフレ率の推計、⑤日本の不確実性指標の分析、⑥インフレ率の決定要因における非線形性に関する分析、⑦均衡実質金利をイールドカーブに拡張した分析、⑧日本銀行が行っていたオーバーシュート型コミットメント政策の効果に関する分析、⑨日本企業の現金保有に関する分析ついて、それぞれ実証分析を行ったうえで論文としてまとめ、公表した。この中で、⑤と⑧については、海外のジャーナル誌に投稿し、改訂要求への対応後、掲載が決定した。 当初の計画通り、金融政策に関する推計値を一般に公表するためのウェブサイトを日本語と英語の両方で作成し、③~⑤の分析で推計された主要変数の時系列を公表した(https://sites.google.com/view/jpmpdata/)。 また、日本経済に関する国際コンファレンスの主催者として開催に携わり、その中で金融政策に関するパネルセッションで意見交換を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
7本の論文が既にワーキングペーパー等として公表されているほか、①、②については、推計作業や論文執筆に向けた準備が整っており、残り2年間で当初の計画通りの研究成果が挙げられる見通しが立っているため。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度については、①と②について、推計作業および論文執筆作業を進める。また、シャドーレートの推計、金融政策が実体経済に与える影響の推計、国債買い入れが長期金利に与える影響の推計について、分析を進め、論文執筆作業に向けた準備を行う予定である。
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