研究課題
基盤研究(A)
本研究の目的は、銀行口座の出入金やクレジットカードの利用情報を自動的に収集するウェブサービス(家計簿アプリ)を用いて正確かつ迅速に家計収支・資産保有の情報を把握する情報基盤を構築することを通じて、家計消費行動の研究を推進することである。その際、従来の家計簿アプリデータが抱える限界を克服するための仕組みを構築することで家計収支情報を洗練させ、質の高い分析を行うことを目指している。
家計が自身の経済活動を正確に把握できないことに起因する政府統計の無視できない誤差を克服するために、取引レベルデータを活用して家計の消費行動を把握することで精度の高い分析を遂行することを目指している点に特徴がある。独自の調査分析基盤を構築することを通じて、家計消費行動の分析に資する学術基盤を提供することに学術上の意義がある。