研究課題
基盤研究(A)
本研究は研究の蓄積が薄い分野である「企業内人的資本投資」の実態と投資効率について検証を行う。そのために、フォーマルな研修、異動配置、健康投資、経営人材育成の4点に関連した11の小課題を検討する意欲的な研究課題である。企業が保有する人事データを学術的研究に利活用している点が特徴である。
企業の生産性向上策として企業内人的投資が注目されるなかで、その実態・効果はこれまで明らかでなかったため、学術的にも政策的にも本研究の意義は大きい。秘匿性が高い人事データを活用するために、複数の企業と協力しながら共同研究を行うスタイルは今後ますます重要になり、その先駆けとしても重要な役割を果たすと考えられる。