研究課題
基盤研究(A)
プレートテクトニクスの基盤となるリソスフェア・アセノスフェア間の急激な物性変化の原因として、応募者らは、粒界disorderingという独自の機構を提案している。本研究では、粒界disorderingの原子レベルでの構造、熱力学的特性、出現条件、粒界輸送特性を解明するための詳細な実験的研究を展開するものである。
従来は、リソスフェア・アセノスフェア間の急激な物性変化の原因として水説とメルト説が二項対立的に議論されてきた。本研究は、粒界disorderingという独自の機構によって両者を包含する形で解決できる可能性を持つ。また、本研究の結果からは、粒界disorderingの種々の特性や出現条件に関する基盤データの取得が期待される。