研究課題
基盤研究(A)
アルツハイマー病の発症に関与するアミロイドβタンパク質 (Aβ)に関して、独自に見出された「毒性配座理論」を提唱し、その理論に基づき毒性配座を適切に認識する抗体の開発を目指す。さらに本抗体を用いたアルツハイマー病の超早期診断法および抗体医薬への応用を目指す計画である。
神経毒性に関係するAβの立体構造 (毒性配座)に関する知見はこれまでにほとんどなく、応募者が提唱する「Aβ42のGlu22およびAsp23でのターン (毒性ターン)形成が引き金となり、Met35の酸化を経て毒性オリゴマーを形成する」という毒性配座理論の実証は、アルツハイマー病の早期診断と治療において大きく貢献することが期待でき、社会的意義も大きい。