研究課題
基盤研究(A)
30年近く前からヒトの生殖医療として顕微授精が行われているが、そのリスクについて十分評価されていないまま施行されている。本研究では、顕微授精を行なった次の世代のマウスで、胎児死亡や定型的な発生とはならない頻度が高いことを見つけ、その機序を遺伝子変異やエピジェネティクスに注目して分子生物学的に解明し、さらに予防法を開発しようというものである。
ヒト顕微授精において胚の体外培養条件の改善を目指すのみならず、異常発生を示す初期胚マーカーを見つけ出し異常胚を母体にもどす前の除去を可能にするなど、ヒト生殖医療の改善やさらなる進歩に貢献することが期待される。