研究課題
基盤研究(A)
近年、免疫応答において自然免疫型T細胞の役割が注目されている。応募者はその中で最大の集団であるMAIT細胞の内因性抗原(硫酸化胆汁酸塩:CA7S)を世界で初めて同定した。本研究の目的は、この発見を手掛かりとして、自然免疫型T細胞の分化・局在・維持を司る分子機構、及び炎症性疾患との関わりを明らかにすることである。
応募者は、すでに自然免疫型T細胞受容体(C型レクチン受容体等)と認識抗原(脂質・糖)における世界的な実績がある。先行研究によるMAIT細胞の内因性抗原であるCA7Sの発見はオリジナリティが高く、それに基づいた研究の発展可能性は十分に期待できる。さらに、研究推進技術やヒト病態解析の共同研究体制等の準備状態も整っている。