研究課題
基盤研究(A)
加齢に伴う様々な臓器機能不全の原因の1つとされている老化細胞除去障害に着目した研究である。老化細胞の分子生物学的特性、老化細胞の多様性、内因性の老化細胞除去機構、病態での除去障害メカニズムを、様々な加齢関係疾患モデル、老化細胞移植モデルなどを用いて解明し、個別化された副作用の少ない抗老化治療法を開発することを目的としている。
老化防止は社会的、学問的に推進すべき重要な研究領域で、本研究での成果は動脈硬化や肥満など様々な病態の解明につながる可能性があり波及効果が大きい。具体的な課題として提示している老化細胞の除去障害機構の解明に向け、応募者は既に標的候補因子を複数同定しており、仮説を検証するためのマウスモデルを確立している。この領域で多くの実績を挙げており研究計画の実現性は高い。