研究実績の概要 |
唾液検体を広島大学病院患者、教職員、学生から採取するための倫理申請を行い、承認を得た。唾液中にバクテリオファージが実際に存在するかを確認するため、ヒトの含嗽、歯科由来の汚染水などからStreptococcus mutans, S. oralis, S. sanguinisなどの口腔レンサ球菌等に感染するバクテリオファージの探索を試みた。含嗽水1リットルを用いて、超遠心機を用いたバクテリオファージの精製を行い、バクテリオファージ活性の有無を検討した結果、著明な活性を有するバクテリオファージは同定できなかった。併せて、今後、唾液サンプルからのバクテリオファージの同定を行うため、被験菌として多くの細菌種および細菌株が必要となるため、S. mutans、S. gordonii、Prevotella intermedia、Fusobacterium nucleatum、Porphyromonas gingivalis等の細菌の分離を種々の選択培地を用いて行い、最終的には菌種特異的なPCR法により、数菌種の分離・同定を行った。
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