産出されたエビデンスが学校現場の実務の改善に生かすことが十分にできていないという認識の元、本研究では、学校現場で活用できるレビューの必要性に着目し、「Covid19と学校」に関するエビデンスレビューに取り組んだ。Covid19の初等中等教育への影響に関して、「学校現場調査」「行政調査」に着目して比較レビューを行った。その結果、コロナ禍での日本の学校現場の意思決定の特徴を見いだすことができた。とくに学校現場においては、以下3点があった。(1)当初、学校の主体性は少なかったこと、(2)一斉休校後は、各学校の創意工夫がみられたこと、(3)エビデンスを参考とした例は外観の限りなかったことである。
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