研究課題
奨励研究
身近な地域の自然災害に対する防災教育を行う際,地形の特徴を地形図や教科書で理解させることは困難であり,地形を立体的にイメージできる教材が必要となる.今回,3Dプリンタにて立体地図模型(以下,模型)を作製した.児童・生徒を対象とした授業実践では秋田駒ヶ岳の模型を作成し活用した.授業では,火山泥流の発生を仮定し,その流れや被害を予測した後,模型を使って実験を行い,予測と実験結果の違いを検証した.この実践を通じて,児童・生徒は災害時の適切な対応や避難行動を学び,防災意識を高めることができたと考えられる.模型を用いることで地域の自然災害への理解を深め,災害発生時に役立つ知識と経験を提供ができる.
理科教育
児童・生徒に身近な地域を対象とした防災教育を行う際に,3Dプリンタで作製した模型を使用することは,地域の特徴について立体的に理解し,災害発生時の適切な行動について学ぶ際に役立つと考えられる.例えば秋田駒ヶ岳のような活火山地域では,火山泥流が発生したと想定した際,流れる方向や被害範囲を予測した後,模型を使って実験することで,予測と結果の違いを学ぶことができ,災害時の対応を具体的に理解させ,防災意識を高める効果があると考えられる.