発達障害への理解教育は、教員の研修の不足など多くの課題がある。しかし、インクルーシブ教育システムを構築するにためには、障害や障害者に対する理解が欠かせない。特に、学校現場において発達障害の児童生徒が増加する中で、発達障害への理解教育は重要な教育的課題であるため、学術的にも社会的にも意義がある研究である。 本研究では、読むことに関する疑似体験学習やICFの考え方に基づく障害理解の学習を展開したことで、発達障害に関する理解教育を発展させるためのプログラムの開発ができた。今後は、これまで実施されてきた交流教育や他の障害種別の理解教育での知見を統合し、障害理解教育を発展させることが必要である。
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