研究課題
奨励研究
本研究課題では、レアメタルフリー有機ナトリウムイオン二次電池の充放電反応機構解明を目的とし、固体NMR法によりナトリウムの局所構造評価を行った。充放電前後の有機正極シートを作製し大気非暴露条件下で23Na-MAS-NMR測定を行ったところ、充放電容量に対応したピーク強度の増減が確認され、有機正極材料の高電位充放電反応はナトリウムイオンの挿入脱離に起因することが明らかになった。
材料科学、電気化学
本研究では、有機正極材料の分析手法として固体NMR法に着目し、有機ナトリウムイオン二次電池の高電位充放電反応機構を明らかにした。この成果は有機二次電池の劣化解析技術へ応用も可能であり、有機二次電池の更なる充放電特性向上へつながると期待される。