本研究ではレンバチニブの体内動態解析のために、まずはHPLC-MS/MSを用いた迅速血中濃度測定系の確立を行った。レンバチニブの重水素ラベル体を内標準物質として、液液抽出法による血漿中の薬物の抽出を行った。検量点は2.5ng~2500ng/mLとし、良好な直線性が得られたことから、測定系の確立が完了した。 一方、2023年9月より、岐阜大学医学部附属病院で子宮体癌に対してレンバチニブが導入された患者の登録を開始したが、半年で1例しか患者が登録できず、LENの血中濃度と副作用の関係についてまだ明らかにできていない。引き続き症例収集を継続する予定である。
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