研究成果の概要 |
京都大学医学部附属病院脳神経外科においてペランパネル服用中に覚醒下脳腫瘍摘出術を受けた患者14例を対象とし、手術中に、患者の血清および摘出脳検体(5-30 mg)を採取した。ペランパネルの血中および脳中抗てんかん薬濃度を、液体クロマトグラフ質量分析計(LC-MS/MS)を用いて測定し、血中濃度と脳中濃度の相関性及び脳中移行性を評価した。その結果、実測の血中濃度と脳中濃度は強い正の相関を示した(R=0.826,R2=0.683,P<0.001)。また、血中濃度と比較して脳中濃度が低くなる傾向があることを明らかとした。
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