5-フルオロウラシル (5-FU) に代表されるフッ化ピリミジン系抗がん薬は代謝反応を触媒するDPDに関わる遺伝子多型と副作用発現リスクとの関連が指摘されている。 本邦では、一定数の患者検体を用いたフッ化ピリミジン系薬剤の副作用予測バイオマーカーの有用性実証研究はほとんど行われていないため、本研究により、その有用性が明らかとなり、個別化医療の推進に貢献できる。また、内因性ピリミジン塩基ならびに代謝物8種のバリデートされた同時分析法は開発されていないため、グルーバル臨床検査法としても広く波及すると期待される。加えて、本研究により、個別化医療におけるバイオバンクの有用性を明らかにできる。
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