オシメルチニブの血中濃度は治療効果と相関することが報告されている。またオシメルチニブは、体内動態における個体間変動が大きい薬剤であるが、その要因は未だ明らかになっていない。本研究で検討したNR1I2(rs6785049、rs2276707)遺伝子多型は、オシメルチニブの体内曝露量に影響を及ぼさないことが示唆された。その他のNR1I2遺伝子多型について、今後さらなる検討が必要である。これらの影響が明らかになれば、内服開始前の測定により、個々の症例に合わせて投与量を調節することができる可能性がある。
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