グリコペプチド感受性Enterococcus faecium(GSEF)菌血症に対するテイコプラニン(TEIC)の血中濃度曲線下面積(AUC)/最小発育阻止濃度(MIC)の目標値を設定することを目的とし、後ろ向きコホート研究を実施した。決定木分析(CART)を用いて、治療の成否を分けるTEICのAUC/MICの目標値を決定した。主要評価項目はGSEF治療の失敗とした。合計76名の患者が抽出され、治療失敗率は23.7%(18/76)であった。CART分析の結果、AUC/MIC=1680.67が治療の成否を分けるカットオフ値であることを明らかにした(P=0.012)。
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