署名照合は、筆者固有の書き方に着目した署名からの個人認証手法であり、近年のオンライン署名利用増加に伴い、オンライン署名の偽筆対策は喫緊の課題である。しかし、従来、オンライン署名の偽筆対策では、分野毎でターゲットの偽筆が異なっており、各分野をまたいだ包括的な偽筆対策とその実践応用については、未だ検討が不十分であった。 そこで本研究は、実画に加え、空画も検出可能な最近のペンタブレットを用いたシングルテンプレートマッチング法を新規構築するとともに、これを筆跡鑑定用フレームワークに発展させることで、オンライン署名の包括的な偽筆対策と実践応用について総合的検討を試みた。
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