研究分担者 |
肥田 路美 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (00318718)
川瀬 由照 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (00541228)
山口 隆介 独立行政法人国立文化財機構奈良国立博物館, その他部局等, 主任研究員 (10623556)
大澤 信 独立行政法人国立文化財機構九州国立博物館, 学芸部企画課, 研究員 (10835507)
大河内 智之 奈良大学, 文学部, 准教授 (20847818)
濱田 瑞美 横浜美術大学, 美術学部, 教授 (30367148)
豊山 亜希 近畿大学, 国際学部, 准教授 (40511671)
稲本 泰生 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (70252509)
中島 悠太 大阪大学, データビリティフロンティア機構, 教授 (70633551)
長原 一 大阪大学, データビリティフロンティア機構, 教授 (80362648)
皿井 舞 学習院大学, 文学部, 教授 (80392546)
内記 理 愛知県立大学, 日本文化学部, 准教授 (90726233)
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研究実績の概要 |
本研究は、アジア全域の仏像/神像を対象として、学術目的利用フリーの顔の画像(仏顔画像)のデータセットを作成し、ディープラーニングによりそれぞれの制作年・制作地などを解析するとともに、最終的に制作年・制作地などを推定するモデルを構築し、公開することをめざしている。また、各年度ごとにトピックを設けて個別の研究を行うことを目標としている。 5ヶ年計画の初年度にあたる2023年度は、仏顔画像のディープラーニングのためのデータセットの作成を進めることが最大の課題であった。当初の計画では、スキャニング等の画像収集作業を業者委託する予定であったが、業者選定に困難をきたしたため方策を変更し、高機能のスキャナーを選定・購入し、さらに技術補佐員を雇用して作業を進めた。その結果、書籍237冊のスキャニングを完了し、18,120点の仏顔画像を取得、さらに特任研究員によって2,033件の仏顔画像データをデータセットに追加した。 2023年度は三十三間堂の千体千手観音の仏顔画像の解析にも着手した。開始時期が遅れたこともあって年度内に解析を終えることはできなかったため、引き続き解析を継続する。 一方、韓国国立中央博物館とは共同研究の覚書を締結し、中国の西北大学文化遺産学院および西安碑林博物館とは学術交流を実施し、今後の仏顔画像の解析ならびに3次元データの収集への協力体制を築いた。また、国内では醍醐寺等において仏顔3次元データを取得し、アメリカのメトロポリタン美術館、イェール大学博物館、ハーバード大学美術館、ボストン美術館、ネルソン・アトキンス美術館、サンディエゴ美術館、韓国の国立中央博物館、国立春川博物館、ホアン美術館、中国の四川博物院、成都博物館、成都市考古学研究院、雲南省博物館、昆明市博物館、大理市博物館、剣川石窟、碑林博物館、陝西省歴史博物館、延安石窟において調査を実施し、仏顔画像を収集した。
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