研究課題
基盤研究(S)
本研究は、新しい核酸送達システムとして、(1) 脂質ナノ粒子の構造最適化とコア形成、(2)ポリマー被覆によるコア安定化とスマート機能化、(3)搭載するmRNA発現率向上と持続化――を実現するために、3つのグループの研究体制を構築し、超分子ナノマシンの創出に取り組む。
mRNA医薬は実用化されているが、合目的なキャリア設計や高機能化が必要である。mRNAの発現効率や持続化制御や組織選択性の課題に対して、脂質系DDSとポリマー系DDSが融合される学術的意義は高い。本研究で創出するコア-シェル型mRNA送達システムは核酸医薬開発のブレークスルーとなり得る技術であり、医薬分野を中心に社会的に広範な波及効果が期待される。