研究課題
基盤研究(S)
本研究はイヌの存在がヒト社会におけるWell-beingにどのように関連しているかを解明するもので、コホート調査において、主にイヌとヒトの内分泌変化(オキシトシン及びコルチゾール)とヒトの腸内細菌叢を分析し、さらにその他の多様なパラメーターを解析して、イヌとヒトの良好な関係性を明らかにする。幅広い年齢層のコホートを解析対象とし、細菌叢から行動学まで、イヌとの共生による様々な要因分析に取り組む。
イヌとの共生によるヒトへのポジティブな影響はよく言われることだが、これに正面から科学的に取り組んだ例はあまりない。本研究の成果は、現在の日本が抱えるWell-Beingに関わる諸問題、児童や家庭の孤立、地域社会の崩壊などの解決につながる。また、ヒトのWell-beingに実質的に寄与する再現性のある要因を抽出し、社会的に応用できれば意義が大きい。