研究実績の概要 |
代表者の弘田は、基礎文献の読解と訳出に関わった。本研究の中心となるテキストはBasedow,J.B.: Elementarwerk mit den Kupfertafeln Chodowieckis u.a.,Band 1,2, [Orig.1774]、Lavater,J.K., Physiognomische Fragmente,1984, Stuttgart[Orig.1774]であり、これらのテキストの文章部と図版部についての意味解釈を本年度は行った。18世紀後半という時代における、表情・性格のもつ意味についてまとめる作業を行い、先行研究と照らし合わせながら位置付ける作業も行っている。また、Lavaterについてのアーカイブを有し、研究の蓄積を行っているチューリッヒ大学の研究施設を訪問し、今後の研究協力について打診している。 弘田は、これらのテキストおよびそれに関わる教育思想史の研究として、論文(査読有り)2篇と国際学会での発表を1件行った。 研究分担者の中津は、デジタル・ヒューマニティーズの基礎研究として、近年の手法や研究についての情報収集を行った。この基礎研究につながる保育におけるデータの取り扱いについて、共著論文1篇を執筆した。
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