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2023 年度 実施状況報告書

科学的実在論論争への認識論的アプローチの現代的更新

研究課題

研究課題/領域番号 23K00254
研究機関総合研究大学院大学

研究代表者

大西 勇喜謙  総合研究大学院大学, 統合進化科学研究センター, 講師 (50793155)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2028-03-31
キーワード科学的実在論 / 認識論 / 科学的理解
研究実績の概要

現代の科学理論に現れる理論的対象の実在性は、科学哲学における主要なテーマのひとつであり、科学的実在論論争と呼ばれている。本研究は、研究実施者が先行研究において提案した、科学的実在論論争を、同時期に発展してきた認識論(知識や信念の正当化に関する理論)の諸理論の観点から分析するプログラム(認識論的アプローチ)について、科学的理解やローカリズムといった近年の関連テーマの動向をふまえつつ、 より現代的な形で提示し直すことを目的とするものである。研究初年度となる今年度の研究では、まず実施者の記憶をリフレッシュするために、改めて重要文献の読み直しを行ったほか、科学的理解や科学的実在論、認識論の研究動向についても調査を行った。また、今後、海外の研究者からのフィードバックを得るための準備として、認識論的アプローチに関してまとめた原稿の改稿作業についても順次進めている。その過程で、再検討が必要な部分についても洗い出し、議論のブラッシュアップも行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初の計画では、初年度に海外での滞在研究を計画していたが、フィードバックを得るための原稿の準備に思いのほか時間がかかっている。ただし、これは、従来の認識論的アプローチの再検討にあたって、様々な新たな着想が生じたことに起因するものである。また、関連するテーマに関する書籍の査読依頼があり、本プロジェクトの遂行にも有用と思われたことから、その作業に2ヶ月ほどをあてたことも、遅延の一因となった。

今後の研究の推進方策

今後も、引き続き科学的実在論論争、認識論、科学的理解等の文献調査を行うとともに、予備的な原稿が準備できた段階で、海外で滞在研究を行い、フィードバックを得たい。

次年度使用額が生じた理由

計画の遅れにより、当初予定していた海外での滞在研究を延期したため。

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公開日: 2024-12-25  

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