研究課題/領域番号 |
23K00303
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研究機関 | 清泉女子大学 |
研究代表者 |
佐伯 孝弘 清泉女子大学, 文学部, 教授 (40255956)
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研究分担者 |
井上 和人 関東学院大学, 国際文化学部, 教授 (30613971)
杉本 和寛 東京藝術大学, 音楽学部, 教授 (40282545)
倉員 正江 (長谷川正江) 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (70307817)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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キーワード | 浮世草子 / 落書 / 井原西鶴 / 八文字屋本 / 風流曲三味線 / 魂鍛金衣鳥 / 籠耳 / 蘇生譚 |
研究実績の概要 |
予定していた研究作業毎に分けて述べる。 (1)「浮世草子作品と、他ジャンルや書肆・実事件・伝説等との関係の検証」の作業については、佐伯が苗村丈伯作『籠耳』(貞享4年〔1687〕刊)と笑話との関連につき考察し活字化した。また、佐伯が浮世草子を含めた日本の古典文学における〈蘇生譚〉について、信仰や風俗との関連から考察し、韓国の檀国大学校日本研究所の国際学術大会においてオンライン発表を行った。倉員(長谷川)が同じ檀国大学校日本研究所の国際学術大会において、宝永年間(1704~1711年)における災害とそれに纏わる落書と浮世草子の関係に関して考察しオンライン発表を行った。 (2)「浮世草子研究文献目録の作成」の作業は、昭和45~60年分の文献について、浮世草子研究会会員の協力の下、キーワード抽出作業を進めた。 (3)「作品の翻刻と注釈」の作業は、隔月のペースで例会を開催し、前年度よりの継続していた都の錦作『御前於伽』(元禄15年〔1702〕刊)の本文翻字及び注釈を完了し、作者不明『魂鍛金衣鳥』(享保2年〔1717〕刊)の本文翻字及び注釈の作業に入った。 (4)「長谷川強氏旧蔵浮世草子複写物の整理・製本と公開」の作業は、180点程の資料のうち、60点程の確認と製本を行った。 その他、予定していた作業のうち、「専門学術誌『浮世草子研究』の刊行」は実現できず、「浮世草子研究文献目録の公開」は、中途段階(未定稿)の形でWeb公開すべく文学通信社に交渉し準備に入ったものの果たせなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
佐伯をはじめとした研究分担者各人が勤務大学で学長・学部長等の重職に就いており、校務過多のため十分な研究作業の時間を割けずにいること、及び研究作業協力をしてもらっている浮世草子研究会の会員が減少し、例会も諸事情から期待したほどの回数を開けなかったこと等が、作業遅引の原因である。
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今後の研究の推進方策 |
夏休みの長期休暇中に集中的に作業を行い、「浮世草子研究文献目録の作成」「作品の翻刻と注釈」「長谷川強氏旧蔵浮世草子複写物の整理・製本」「専門学術誌『浮世草子研究』の刊行」の諸作業を進めたい。浮世草子研究会会員の減少を受け、会員以外の研究作業補助者を探して、協力体制を補充することも考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
予定していた調査研究(出張調査)を実施できなかった。新年度中に実施する予定であるが、又無理な場合は物品費(専門文献の購入費等)に当てるつもりである。
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