研究課題/領域番号 |
23K00329
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研究機関 | 愛知淑徳大学 |
研究代表者 |
塩山 貴奈 愛知淑徳大学, 文学部, 助教 (00907644)
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研究分担者 |
伊東 信宏 大阪大学, 大学院人文学研究科(人文学専攻、芸術学専攻、日本学専攻), 教授 (20221773)
貫 成人 専修大学, 文学部, 教授 (80208272)
兵藤 裕己 成城大学, 民俗学研究所, 研究員 (90173202)
横山 太郎 立教大学, 現代心理学部, 教授 (90345075)
KHALMIRZAEVA SAIDA 岡山大学, グローバル人材育成院, 准教授 (50880457)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 盲僧琵琶 / 語り物 |
研究実績の概要 |
本研究は、盲僧・琵琶法師の活動について、文学や音楽、芸能など他分野にまたがる共同研究として、その全体像の解明を目的とするものである。また、盲僧の活動と『平家物語』諸本の伝来とのかかわりにかんしても、明らかにすることを目指すものである。 本研究課題の開始初年度にあたる2023年度は、以下を軸として研究をすすめた。 ①研究分担者である兵藤裕己がかつて九州で撮影・録音した盲僧の演奏や儀礼の分析・検討。②盲僧および本研究課題にかかわる資料の調査・収集。③本研究課題の研究会の定期開催。 ②にかんしては、研究代表者・分担者がそれぞれの分野において、盲僧やオーラルパフォーマンスに関連する資料の調査や収集、および収集資料の翻刻等もすすめた。③にかんしては、研究会にて研究代表者・分担者ならびに研究協力者が各々の研究分野から発表・アプローチをおこなった。本研究は、「学際的な共同研究」によって、盲僧にかかわる諸問題の全体像をとらえることを目指すものだが、③における、研究代表者・研究分担者・研究協力者間でのディスカッションや研究報告、情報提供により、盲僧や即興的な芸能についての総合的かつ相対的な分析・検討を進めることが出来た。 2023年度は初年度ということもあり、また、当初の計画のとおり基礎的な作業に重点を置いたが、今後の研究の前提となる重要な成果を得た。2024年度以降の研究に活かすとともに、成稿化に向け、より考察を深めていきたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
個々人の調査や研究の進展のみならず、定期的な研究会の開催により、学際的な共同研究ならではの幅広い議論がなされ、それが研究代表者・分担者の研究に様々な知見や広がりを与えることとなった。本研究課題初年度として、次年度以降に向けた着実な成果があったため、上記とした。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度も引き続き研究会を定期的に開催し、共同研究の利点を最大限に活かしながら研究を進めたい。また、資料調査にかんしても引き続き継続してゆく。
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次年度使用額が生じた理由 |
主として2023年度に実施予定であった調査を2024年度実施に変更したことによる。2024年度に元々計画していた調査とあわせて行う。
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