研究課題/領域番号 |
23K00344
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
小川 利康 早稲田大学, 商学学術院, 教授 (70233418)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 周作人 / 魯迅 / 周氏兄弟 / 『語絲』 |
研究実績の概要 |
2023年度は、先行研究の総括と研究情報の収集を目指した。この計画に基づき、11月11日(土曜日)に「周氏兄弟研究青年論壇」を開催した。その目指すところは、自らの研究の充実だけでなく、先端的な研究を行う若手研究者を招聘して研究交流を行うものであった。現実的に準備を始めると、中国人研究者を日本に招聘するためのビザ発給が極めて困難であることが明らかになったため、オンラインによる開催に方針転換して開催した。今回、1920年代の『語絲』刊行時期に関連する論題で発表をお願いしたが、相互に関連し合うテーマも多く、充実した内容となった。ただ、オンラインによる開催であったため、交流については物足りない部分があったことは否めない。 今回シンポジウムで発表された若手の論文だけでなく、シニア研究者の論文も『周氏兄弟研究』第2号に収録し、発表できた。シンポジウム冒頭の主題講演という位置づけで発表された長堀祐造、秋吉收の共著論文「制作魯迅“石膏面模”的牙科医生奥田杏花(愛三)的人物像―奥田杏花之子奥田昇夫婦訪問記」は発表後、大きな反響を呼び、北京魯迅博物館が刊行する「魯迅研究月刊」(2023年12期)に掲載された。今後詳細な内容については、日本語で刊行される予定である。今後、日本でのユニークな研究を世界に発信してゆくためにも、日本語論文だけに固執せず、より広い読者層に受け入れられるように中国語での発信が肝要である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
対面・オンライン併用で「周氏研究青年論壇」を開催し、『周氏兄弟研究』第2号を観光できたので、予定通りの進行である。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は、魯迅仙台留学120周年に当たることから、東北大学を会場として、中国など海外からの研究者を招いて、周氏兄弟をテーマとする研究論文を集めた国際シンポジウムを開催したい。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初予定していた「制作魯迅“石膏面模”的牙科医生奥田杏花(愛三)的人物像―奥田杏花之子奥田昇夫婦訪問記」の日本語版論文集の刊行が間に合わず、前倒し申請した予算を使い切ることが出来なかった。
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