研究課題/領域番号 |
23K00347
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研究機関 | 愛知大学 |
研究代表者 |
緒方 賢一 愛知大学, 文学部, 教授 (60551158)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 中国庭園 / 蘇州 / 明清 / 文徴明 / 台湾 / 林本源邸 |
研究実績の概要 |
2023年度の研究実績の概要は以下の通りである。 2023年8月15~19日、台湾の新北市板橋区にある林本源園邸(林家花園)において庭園の実地調査を行った。当園は台湾に唯一残る清朝期の姿を留める庭園であり、これまでに何度も訪れたことがあるが、今回の訪問時は敷地面積の半分ほどで修復工事を行っており、全面的な調査のできなかった。修復が終了したら改めて訪問して調査を行いたい。 また台北市の国家図書館では閲覧証を作成し、館内において庭園関連の図書調査を行った。さらに台湾の書店楽学書局において庭園関連図書を購入した。 研究発表に関しては、まず2023年4月29日に第255回宋代史談話会(大阪公立大学文学部東洋史学教室主催)において「散歩する文徴明―文芸空間としての蘇州城―」を発表した。当会はオンラインによって開催され、台湾および中国など海外の研究者も参加しており、質疑応答の際には国を越えた活発な意見の交換がなされた。2023年10月29日のシンポジウム「蘇州の文人とその交流」(愛知大学人文社会学研究所主催)において「蘇州を散歩する文徴明 ─寺院・橋・墓─」を発表した。当シンポジウムは会場(愛知大学豊橋キャンパス)およびオンラインで開催され、50名以上の人が参加した。 宋代史談話会で発表した内容を2024年3月に論文「散歩する文徴明 ─文芸空間としての蘇州城─」として文章化し、『文学論叢』第161輯(愛知大学人文社会学研究所)に査読を経て掲載された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
基本的には計画通り進展している。また予想されたことではあるが、中国への渡航が現在に至るも困難なため、中国蘇州における実地調査がまだ果たせていない。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き文献による調査・研究を行うとともに、国内外における調査も進める。具体的には2024年夏に中国と台湾に赴き、庭園の実地調査と現地図書館の文献調査を進めるべく計画中である。
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次年度使用額が生じた理由 |
年度末に注文した海外図書の到着が遅れたことにより7,312円の残額が生じた。 この残額に関しては2024度の海外出張にあてる予定である。
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