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2023 年度 実施状況報告書

ウィンドラッシュ世代の遺稿と移民社会ーアフロ・カリブ系移民作家を中心に

研究課題

研究課題/領域番号 23K00409
研究機関東洋大学

研究代表者

岩瀬 由佳  東洋大学, 社会学部, 教授 (60595411)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2027-03-31
キーワードWindrush Generation / アフロ・カリブ系移民 / Andrea Levy / 英語圏文学 / ジェンダー・スタディ / ポストコロニアリズム
研究実績の概要

本年度は、2023年8月2日から8月12日にイギリスに渡航し、The British Library, The Tate Modern, The Victoria & Albert Museumにてリサーチ活動を進めることができた。The British Libraryでは、Windrush Generationの両親をもつアフロ・カリブ系移民2世の女性作家Andrea Levyとアフロ・カリブ系移民1世のAndrew Salckeyに関する研究論文やWindrush Generationに対するイギリス政府の報告書等を閲覧、収集することができた。特に、今回のリサーチ活動で大きな収穫となったのは、Andrea Levyの音声インタヴューデータやBBCのTV出演作品などについても閲覧することが可能になり、今後の研究を遂行する上で、大変貴重な資料となった。また、The Victoria & Albert Museumでは、"Between Two Worlds"と題されたジャマイカとイギリスに関する二人の男性の肖像画にフォーカスした展覧会が開催されており、Windrush Generationの貴重な音声資料や写真、絵画等を間近でみることができた。これらも非常に有意義な資料収集になったと考えている。The Tate Modernでは、アフリカ系イギリス人芸術家の作品にBlack Lives Matterを取り上げた作品を見つけることができたことも、Black Lives Matterのムーブメントが、決してアメリカ社会に限定したものではないことを知る良い例になったと考えている。今回のロンドンでの現地リサーチを通じて、効率的に貴重な資料を得ることができたこと、また今後の研究の広がりを実感できたことは、非常に有意義であると考えている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

基本的に、今年度は、比較的順調に研究、リサーチ活動が進んでいると考えられる。

今後の研究の推進方策

2024年夏(8月から9月頃)に、再度イギリスに渡航し、ロンドンのThe British Libraryもしくは、ヨークにある貴重書の保管庫にて、リサーチ活動を行い、資料の収集に努めたいと考えている。また、可能であれば、8月末に実施されるノッティングヒル・カーニバル(ロンドンのカリブ系移民たちが生み出したフェスティバル)にも参加し、Windrush Generationの文化的貢献について知見を深めたいと考えている。
2024年7月にオンラインで実施される国際学会で、これまでの研究成果をまとめ、発表する予定である。

次年度使用額が生じた理由

2000円未満ではあるが、翌年度に繰り越すことになった。書籍等の購入に充てる予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024 2023

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)

  • [学会発表] Representations of Japanese Soldiers in Andrea Levy's Small Island (予定)2024

    • 著者名/発表者名
      Yuka IWASE-HASEGAWA
    • 学会等名
      Society for Caribbean Studies 2024
    • 国際学会
  • [学会発表] ウィンドラッシュ・スキャンダルを越えてーSmall Islandにみるアフロ・カリブ系移民とイギリス2023

    • 著者名/発表者名
      岩瀬 由佳
    • 学会等名
      MESA 第40回大会「MESA発足20周年記念シンポジウム」
    • 招待講演

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公開日: 2024-12-25  

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