研究課題/領域番号 |
23K00466
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
酒井 信 明治大学, 国際日本学部, 専任准教授 (90439232)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 現代文学 / 比較文学 / 文芸メディア論 / メディア史研究 / 文化人類学 / メディア文化論 |
研究実績の概要 |
初年度は「現代日本文学の地理的分布と風土に関する研究の国内外への発信及び国際日本学への応用」の研究において、日本の現代小説の英語圏における受容の現状を知ることに重点をおいた研究を行った。この成果として、2024年1月5日に日本学の国際学会であるJapan Studies Association Conferenceで、An analysis of contemporary literary works set in Japan's regional cities and countrysideという発表を行った。 発表はアメリカ合衆国の研究者を中心に好評であり、「現代日本文学の地理的分布と風土」に関する研究への関心は相対的に高かったと判断できる。Japan Studies Association Conferenceは日本学に関して、アメリカ合衆国で最大の学会であり、上記の発表や学会への参加を通して、日本の文化に関心の深い研究者と十分な交流ができたことも大きな収穫であった。JSA(Japan Studies Association)での英語による発表、議論への参加、世界各国の研究者とのネットワーキングは、国際日本学と関係の深い本研究において重要なものであったと判断できる。また本研究課題における英語による研究成果の発信という意味でも重要な発表であったと判断できる。 また欧州において日本の現代文学の受容に関する調査を行い、現代日本のサブカルチャーへの関心が高い現状を踏まえ、日本の現代文学への関心を高める方法論について実地調査を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度は「現代日本文学の地理的分布と風土に関する研究の国内外への発信及び国際日本学への応用」の研究において、2024年1月5日に日本学の国際学会であるJapan Studies Association Conferenceで、An analysis of contemporary literary works set in Japan's regional cities and countrysideという発表を行った。現時点で、2024年7月にニュージーランドのカンタベリー大学他で開催される国際メディアコミュニケーション学会(IAMCR)において、Exploring inclusion of minorities in contemporary Japanese literature and visual worksという発表を行うことが決定している(査読通過済)。IAMCRはユネスコと関係の深い歴史ある国際学会であり、倍率の高い査読を通過したこともあり、本研究課題は「おおむね順調に進展している」と判断した。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は、上述の国際メディアコミュニケーション学会(IAMCR)の発表題目である、Exploring inclusion of minorities in contemporary Japanese literature and visual worksに関する研究に注力し、「現代日本文学の地理的分布と風土に関する研究の国内外への発信及び国際日本学への応用」における「研究の国内外への発信」について、発表内容をもとにした論文を書くことに力を入れる。また「国際日本学への応用」についても、他国の研究者からのフィードバックや、ディスカッションの内容を踏まえながら、国際学会発表の内容を検証し、発展させていく。国内においても「現代日本文学の地理的分布と風土」に関する理解を深めるフィールドワークを実施する。
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