研究課題/領域番号 |
23K00511
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
首藤 佐智子 早稲田大学, 法学学術院, 教授 (90409574)
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研究分担者 |
小西 隆之 早稲田大学, グローバルエデュケーションセンター, 講師(任期付) (90780982)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 音声 / 英語 / パラ言語情報 / 発話行為 / 誠実性条件 / プロゾディ / 謝罪 / 韻律情報 |
研究実績の概要 |
2023年度は実験のための準備を進めた。本研究プロジェクトは先行する日本語の研究プロジェクト(2018年度~2023年度に実施)の研究成果との比較を行うことを念頭にしているため、日本語プロジェクトを英語に置きかえる上でどのような問題があるかの検討を行った。大学に在籍する米国からの留学生にヒアリングを行い、シナリオの内容を検討した。その結果、シナリオの大半が日本文化に特有の状況を設定しているため、そのまま英語に置きかえることはできないことが判明した。また謝罪が要求されるシナリオにおける言語表現の選定に関して考慮すべき要素をある程度特定することができた。2023年8月には米国においてパイロットとして謝罪の音声を収集したが、シナリオを提示してその申し訳なさに関する数値を得るまでには至らなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究プロジェクトチームは2023年度は日本語のプロジェクトと英語のプロジェクトを同時進行させた。前者は2023年度が最終年度であり、研究成果の発表を優先させた結果、後者の進捗に影響が出た。また共同研究者はこれまでの6年間代表者と同じ研究機関にいたが、2023年度が任期の最終年度に当たり、就職活動をする必要があった。
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今後の研究の推進方策 |
上述した通り、共同研究者の小西が他大学に転出したため、研究の遂行には実務上の困難が伴うことになった。オンラインで出来る部分を進め、小西が上京して実験を行う際には集中的に行うことを検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究の進捗が遅れているため、謝金等はほとんど発生しなかった。これは今後必要となるので、次年度に廻す必要がある。
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