研究課題/領域番号 |
23K00650
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
Brierley Mark 信州大学, 全学教育センター, 外国語准教授 (70646877)
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研究分担者 |
Gary Ross 金沢大学, 薬学系, 准教授 (10708142)
新村 正明 信州大学, 学術研究院総合人間科学系, 教授 (20345755)
RUZICKA DAVID 信州大学, 学術研究院総合人間科学系, 准教授 (70436898)
長谷部 めぐみ 信州大学, 学術研究院総合人間科学系, 准教授 (50878725)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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キーワード | 生成系AI / 多読 / 難易度 |
研究実績の概要 |
本研究は,多読学習のために,機械学習による機械翻訳技術を用いて,英文を学習者のレベルに応じた簡単な英文に変換することで,学習効果を高めることを目的としている. 研究開始当初は,上記の目的に合致する機械学習手法の選定を行うこととしていたが,生成系AI技術が急速に進展したことから,機械学習による機械翻訳から,生成系AIを用いた英文の平易化により実現するよう,研究手法の方針転換を行った. この方針転換に従って,生成系AIと用いた英文の平易化の試行に着手することとし,これに合わせて,生成系AIによる平易化に必要となる学習データの再検討も開始した.研究の結果,生成系AIの機械学習手法の1つとみなして研究を進めることができることが判明した.また生成系AIの急速な発展に伴い,その周辺技術の整備も行われたことから,生成系AIを用いたシステム開発も比較的容易に実現可能であることも判明した. そこで,当初の計画どおりに英文平易化を行うシステムの試作を行った.計画当初では機械学習手法の選定とそれをシステム化する予定であったが,生成系AI技術の採用により試作が順調に進行し,平文の平易化が可能であることが明らかになった.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
英文平易化の実現手法を,機械学習から生成系AIに変更したが,生成系AIの周辺技術の進展から,方針変更にもかかわらず,当初目的としていた英文平易化システムの試作まで実施することができた.
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今後の研究の推進方策 |
研究開始当初は,英文平易化に機械学習を用いることとしていたが,生成系AIの進展により,生成系AIを用いることに方針転換することとした.しかし,当初の研究計画における機械学習の部分を生成系AIに置き換えることで研究の継続が可能であることが判明したことから,当初の計画通りに,英文平易化システムの試作・評価を継続的に実施する.
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次年度使用額が生じた理由 |
英文平易化のための手法を機械学習から生成系AIに変更したことから,使用する学習データも変更になった.この変更により,収集するデータの選定が遅れたため,多読用書籍の購入等が遅れ,購入費用の一部が未執行となった. 未執行分は,来年度の多読用書籍購入にあてることとした.
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